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2016年5月13日(金) − 5月15日(日)

人形のきもの 衣の会 作品展

人形の着物を作るむずかしさ、それはどこにあるのでしょうか。
人形の着物をつくるために特別に布を染めるような贅沢は今の時代考えられません。
当然、人のために織られ、染められた古裂を使って作ることになります。
人の着物のためにデザインされた柄、例えば花や鳥の柄ならば、
それらを小さな着物の中にどう配置すれば、
花が自然に匂うように咲き乱れ、小鳥たちが楽しそうに飛び回ってくれるのか。
針と糸を使い小さな着物を縫いあげる前の、色合わせ、模様合わせの試行錯誤に
多くの時間が費やされます。
それは昔の人々の思いを指先で感じながら古布に遊んでもらっているような、
贅沢で幸せな時間でもあるのです。

故・小牧加津先生のご指導のもと、始まった衣の会です。
幕末から昭和初め頃までの古布を使い、着物・かさね・襦袢・の
三枚で一組になっている、人形のための着物の展示会でございます。
約五十組の小さな着物を展示いたします。
ご高覧いただけましたら、幸いに存じます。